確定申告って何?ザックリと押さえておきたい5つの基本ポイント[ Schooザックリ受講録]

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この記事は、schooの授業、クリエイターのための「はじめての確定申告」の内容をさかなEXが大切だと感じた箇所のみにギュギュっと要約した内容になっています。

動画で受講すると、もっと分かり易いので気になった方は是非ご自身でSchooに登録してみて下さい。登録は以下から。(アフィではないですよ笑)

https://schoo.jp/class/382

受講動機

ブログの収入や、その他の収入が少額ながらあるのでそれらの税処理が必要なのかどうかが分からず受講しました。初めは確定申告って何?というレベルからのスタートでした!

講座基本情報

フリーランスで活動するクリエイターや、個人案件を抱えながら組織で働くクリエイターにとって確定申告の時期は憂鬱かもしれません。 しかし一方で、確定申告は過去一年の活動や働き方を振り返り、次の一年の目標を見据える良い機会でもあります。 本授業では、クリエイターの方がスムーズに確定申告を乗り切るためのエッセンスや重要なポイントを整理します。

【授業の構成】 ・確定申告の概要と計算のしくみ ・確定申告の準備を効率的に進めるコツ ・青色申告のメリットと条件 ・必要経費の考え方 ・最近の税制改正のポイントを押さえる ・質疑応答

【この授業で学べること】 ・クリエイターがスムーズに確定申告を乗り切るための重要ポイント

ポイント1: 確定申告ってそもそも何?

個人の"所得税"を計算、"申告・納付する手続き"です。

色々な税金が申告の対象となっていますが、消費税においても対象になっています。 ただし課税の売上が、1,000万円を越える人限定になりますので、一旦は"確定申告 = 所得税額を自己計算して確定させるもの"という認識で間違いないそうです。

税務署に行ったり、郵送したりする作業で終わり?

書類を提出するだけ?というイメージがありますが、申告をして納付をする手続きですので、最終的に税を納めるところまでが手続きになります申請を行った後は、キッチリと税金を納めましょう。ちなみに税額が、確定申告の額よりも多い場合は納付の必要はありません。

もし、申告期限を遅れてしまうと、以下のような恐ろしいペナルティが待ち受けており国からお灸を据えられる形になります.... 特に、特別控除額の減額は痛すぎるので必ず期限内に申告&納税までを行いましょうとのことです。

無申告加算税 延滞税 特別控除枠の減額 青色申告手続きの承認取り消し

ポイント2: 所得税計算の仕組み

所得は、税法上の概念ですので厳密には異なるのですが、ザックリというと会計用語の"利益"と同じ意味になります。

所得 = 収入 - 経費

そして、所得はその性質の違いによって以下の10種類に分類されています。こんなにたくさんあるんですね。

利子所得 配当所得 不動産所得 事業所得 給与所得 退職所得 山林所得 譲渡所得 一時所得 雑所得

所得の種類ごとに所得税率(計算方法)は異なっていて、それぞれの所得で計算した税額の合計が、あなたが1年間に納付すべき所得税額の総額になります。

☆ワンポイント 雑所得は、9種類に分類されない所得の事です。例えば、以下のようなものが当てはまります。 - 作家じゃないけど、原稿代貰いました - 個人規模のアフィリエイト => アフィリエイトに関しては性質の違いによって、事業所得と雑所得の区分が変わってきます。ここはケースバイケースです。

ポイント3: 所得控除とは?

所得額 - 所得控除 * 所得税率 = 所得税

個人の状況に合わせて、所得額から控除されます。所得額から引いた実質所得に税率を掛けたものが最終的な所得税額になります。

つまり、税金をお安くする方法は以下の2つに集約される訳ですね。これらの施策に貢献してくれるのが青色申告という訳です。

①所得額を小さくする ②所得控除を大きくする

所得控除の種類

雑損控除 医療費控除 社会保険控除 小規模企業共済等掛金控除 生命保険料控除 地震保険料控除 障害者控除 勤労学生控除 配偶特別控除 扶養控除 基礎控除

源泉徴収されていた税金 > 確定申告で計算した税金 の場合 = 還付金が 源泉徴収されていた税金 < 確定申告で計算した税金 の場合 = 追加納税の必要ありmm

源泉徴収で取り敢えず計算した所得税が本当にあっているのかどうかを確かめるので、"確定"申告と言うのですね。勉強になります。

ポイント4: 青色申告のメリット

白色はとても簡単な方法ですが、特典が少ないです。青色は白色に比べて、帳簿のルールがありますがしっかり記帳さえすれば色々な特典が得られます。

青色申告の3つのメリット
>青色申告特別控除 65万円の特別控除が受けられます!所得額の多さによって税額は変わってくるのですが、例えば税率が15の場合ですと申告を行うだけで65万円×15% = 9万円が還付されるという訳です。これは大きなメリットですよね。 >純損失の繰り越し・繰り戻し 申告時の赤字を、翌年の黒字期に持ち込んで節税を行うことができる。 赤字が出た場合は、翌年の所得税を節税できるという訳ですね。 >青色申告専従者給与の適用 事業を手伝っている親族の方への給料を経費化する事ができる 通常、家族従業者への給与支払いは費用として認められませんが、青色申告を行うことによって費用化(節税)する事が出来ます。
青色申告の適用の条件
1. 簿記ルールに従った帳簿の作成・保管、証拠書類の保管 2. 青色申告決算書(賃借対照表・損益計算書)の提出 3. 期日までに青色申告承認申請書を所轄税務署長に提出 ->遡って、青色申告に変更することは不可能です。

ポイント5: 必要経費の考え方

具体的な項目は、決められておらず法的には以下のような文言で必要経費が定義されています。

(1) 総収入金額に対応する売上原価その他その収入金額を得るために直接要した費用の額 (2) その年に生じた販売費、一般管理費その他業務上の費用の額
必要経費計上の3つのポイント
1. "事業との関連性"を説明できること。 何でもかんでも経費にできるわけではありません。 結局のところは、税務調査が入った際に調査官に納得できるような説明をできるかどうかが肝心な点です。明らかに事業と関係のない費用を経費化することはできません。 2. "事業における客観的(社会通念上の)必要性"を説明できること。 常識から見て、おかしくないかどうかがポイント。いかにして客観的に捉えるかが重要です。 3. "取引の実在性"を説明できること 領収書を確保しておくのは、取引の存在を証明するためです。そもそも架空の取引ですと、必要経費に繰入するなど無理な話ですよね。

人によって、サービスの種類も違うので経費の範囲に関してはケースバイケースになってくることを抑えておきましょう。

☆おまけ

独立したては、自宅と事務所が一緒になることが結構多いですが、その場合の経費は家事関連費という項目にまとめられます。

家事関連費 とは、一つの支出が家事上と業務上の両方にかかわりがある費用(自宅兼事務所の家賃、水道光熱費、通信費など) -> 主たる部分が業務の遂行上必要であり、かつ、業務に必要である部分を明らかに区分することができる場合の、その区分できる金額は必要経費に参入できる

2部屋あって1部屋は仕事部屋にしている -> 仕事の実体に合わせて基準を明確にして合理的な割合をふまえた上で、按分計算することができる 例:家賃10万円の家に居住 生活スペースと仕事スペースの面積比は7:3 => 10万円×30% = 3万円は必要経費として繰入できる可能性がある。

まとめ

確定申告は1年を振り替える良い機会

節税の第一歩は必要経費の範囲の理解と青色申告への挑戦から

ツールを賢く活用して効率良く行おう

授業中挙がっていた質問

Q1 住民税と青色申告は関係が無いのでしょうか?

所得税は国に納める税金=国税 住民税は、確定申告と別に申告をする必要は無く、確定申告の情報は自治体にも共有されて住民税が計算されます。

会社勤めの場合は、毎月住民税が源泉徴収されています。僕の場合は新卒なので、来年の給料から新たに住民税が引かれる形になりますね。 1年のタイムラグがあるので、初夏に通知がきたときにしっかり払えるようにしておく必要があります。

実は、僕も昨年分の住民税確定通知が6月頃に届いて、すっかり忘れていたのでかなりブルーになったのを覚えています笑

Q2 個人事業から法人事業に移行した場合はどうする?

たとえば6月に法人化した場合... 個人事業期と法人期とに分けて申告を行う必要があります。

Q3 収入がいくら超えたら青色申告にした方が良いという線引きはありますか?

65万円の所得控除がある時点で青色申告を行った方が、お得という計算になります。赤字から黒字への制度もあるので、申告を行うに越したことは無いです。

次に読みたい確定申告関連の書籍

まとめ

まったくのゼロ知識の状態で受講しましたが、確定申告とは何か?という点についてザックリと理解できるレベルまで到達することができました。 後は、追加で書籍などを読めば自分でもキッチリと行うことができそうです。

税額を1ミリ(もっと?)お安くしたい方は、是非参考にしてみて下さいね!